Excelを間違えて上書きしてしまうと、
「前の状態に戻せるのかな」と焦ります。
でも、ファイルの保存場所によっては、
前の版が残っていることがあります。
OneDriveに保存したファイルなら、
Excel for the web(ブラウザ版)の
バージョン履歴から前の版を開いて、
中身を確かめてから戻せます。
この記事は、その場合に絞って説明します。
公式情報をもとにした手順で、
私の実演や失敗談ではありません。
まず対象のファイルか確かめる
Microsoftの説明では、バージョン履歴が
使えるのは、OneDriveやSharePointに
保存したファイルだけです。
保存場所が分からないときは、
ブラウザでOneDriveを開き、
同じ名前のファイルがあるか見てみます。
名前だけでなく、更新日時も見比べます。
| 今の状態 | 次に見る場所 |
|---|---|
| まだ画面を閉じていない | まず[元に戻す]で戻るか試す |
| OneDriveに保存している | Excel for the webのバージョン履歴 |
| パソコンの中だけに保存 | この記事の方法は対象外 |
| 仕事で共有しているファイル | 自分で戻さず担当者に確認 |
パソコンの中だけに保存したファイルは、
WindowsとMacで確かめる場所が違うため、
今回は扱いません。
Googleスプレッドシートで作業している場合は、
スプレッドシートを間違えて編集した時の戻し方を見てください。
間違えた時刻をメモしておく
バージョン履歴には、
保存した日時ごとに版が並びます。
どの版を開くか迷わないように、
先に「いつ間違えたか」を残します。
次は、説明用の架空のメモです。
ファイル:練習用_在庫表(架空) 間違えた時刻:10時20分ごろ 変わったこと:B列の数字を消した 戻したい状態:10時ごろの版
時刻がはっきりしなくても大丈夫です。
「午前中」「お昼の前」くらいでも、
候補の版を絞る手がかりになります。
Excel for the webで前の版を開く
Microsoftの説明では、
Excel for the webで次の順に操作します。
- 戻したいファイルを開く
- [ファイル]→[バージョン履歴]を選ぶ
- メモした時刻より前の版を選んで開く
一覧には、保存した日時が並びます。
画面の表示は、使っている版によって
少し違うことがあります。
OneDriveの一覧から探す方法もあります。
ブラウザでOneDriveを開いてサインインし、
ファイルを1つ右クリックして
[バージョン履歴]を選びます。
一度に復元できるのは1ファイルだけです。

復元する前に中身を確かめる
開いた前の版で、次の3つを見ます。
- 消してしまった列や数字があるか
- シートの名前と数がそろっているか
- 最後に入力した行がどこまでか
3つがそろっていたら「確認済み」、
どれかが分からなければ「不明」と
メモに書き足しておきます。
不明のまま戻すと、別の作業まで
消えてしまうことがあるからです。
復元すると何が変わるか
心配なときは、復元の前に
今の版をダウンロードして、
コピーを手元に残しておきます。
確かめた版で[復元]を選ぶと、
その版が今の版になります。
Excelの公式説明では、選んだ版より
後に加えた変更は失われます。
OneDriveの公式説明には、それまでの
今の版は一覧の前の版になる、
とも書かれています。
また、個人用のMicrosoftアカウントでは
最新の25版まで、OneDriveでは
30日間保持される、と公式説明にあります
(2026年10月19日確認)。
古い版ほど残っていないことがあるので、
気づいたら早めに確かめましょう。
仕事のファイルは自分で戻さない
共有しているファイルを戻すと、
ほかの人の入力まで消えることがあります。
職場や学校のアカウントでは、
管理者がバージョン管理を
オフにしている場合もあります。
仕事のファイルは、自分の判断で戻さず、
メモした時刻と変わったことを添えて
担当者に確認しましょう。
まずは時刻を1行メモするところから
上書きに気づいたら、まず
「いつ・何が変わったか」を1行残します。
そのうえでバージョン履歴から前の版を開き、
中身を確かめてから戻しましょう。
上書きそのものを防ぐ考え方は、
Excel入力で数式を消さないための確認にまとめています。
確認に使った公式情報
確認日:2026年10月19日。
画面や操作名は、版や画面の幅によって
異なることがあります。
Excel実機での操作は
今回確認していません。


