パソコンの処分、初期化だけで大丈夫?|売る前・回収前の確認

明るい木の机に、奥で開いたノートパソコンと、手前に閉じた少し古いノートパソコン、白いメモ用紙とペン、小さな多肉植物が置かれ、「古いパソコンを手放す前に 初期化だけで大丈夫?」という見出しを添えた生成イメージ 在宅ワーク準備

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古いパソコン、売る?回収に出す?
どちらにしても、初期化だけで大丈夫?

先に結論です。

  1. 答えは「どの初期化をしたか」で変わります。
    Windowsは「すべて削除する」+「データのクリーニング」、
    Macは「すべてのコンテンツと設定を消去」。
    どちらも、公式が手放すときに案内している方法です。
  2. 確かめた出し先の公式は、どれも「先に利用者が消す」よう、
    案内しています。だから、出し先より先に消します。
  3. 出し先は、消したあとに3つの質問で決めます。

たとえば(架空の例)、派遣で働きながら、
在宅ワーク用のパソコンに移り、前の1台が棚にある人。
「初期化だけで大丈夫」「それでは不十分」の両方を読み、
手が止まっています。

この記事の対象(ステップ0)

  • 自分で買った、家のパソコンの話です。
    会社・派遣先・仕事先から借りたパソコンは、
    会社のルールに従って返してください。
  • 電源アダプターをつないで、
    電源が入るか見ます(入らないときは、「起動しない」の節へ)。
  • ノートのバッテリーが膨らんでいたら、使わずに、
    メーカーなどの窓口に、先に相談します。
    この記事の手順は、そこで止めます。

公式情報(2026年9月25日に確認)をもとにまとめました。
画面の名前は公式の表記で、版により少し違うことがあります。
全体は3回に分けます(時間は目安で、実測ではありません)。
1回目は確認とメモ、2回目は初期化、3回目は出し先選びです。
今日は、ステップ0だけで十分です。

初期化だけで大丈夫?答えは「どの初期化をしたか」で変わる

公式の説明を並べると

やったこと公式の説明(要点)手放すときは
ごみ箱を空にした・1つずつ削除見えないだけで、復元できる場合がある(パソコン3R推進協会=PC3R)これだけでは手放さない
Windows「ファイルを保持する」個人用ファイルを残して入れ直す向かない
Windows「すべて削除する」だけ個人用ファイル・アプリ・設定をすべて削除クリーニングもオンに(次の見出し)
+「データのクリーニング」をオン回復が難しくなる。政府・業界の消去基準は満たさない(Microsoft)Microsoftが手放すときに案内
Mac「すべてのコンテンツと設定を消去」設定・データ・アプリを「安全に消去」(Apple)。機種に条件ありAppleが売却・譲渡の前に案内

PC3R(ハードディスクの説明)やパソコン販売店は、
工場出荷時の状態に戻しただけでは、
復元できる場合がある、としています。
この記事では、Microsoft・Appleが手放すときに、
案内している方法まで済ませることを、目安にします。

Windowsは「データのクリーニング」を、画面で自分で確かめる

Microsoftのコラム(2022年・Windows 10の画面例)では、
「すべて削除する」のあと、追加の設定に、
「アプリとファイルを削除する。ドライブのクリーニングは実行しない」
と出ます。「設定の変更」から、切り替えます。
公式ページでは「データのクリーンアップ」と表記しています。

「初期化した」と「クリーニングした」は別です。
「リセット」を押す前に、お使いの画面でオンかを見てください。

ただし、Microsoftは、オンにしても、
「政府および業界のデータ消去基準を満たしていません」、
と注記しています。消去証明書がほしいなら、
有料の消去サービスもあります(料金は各社で)。

確かめた出し先の公式は、どれも「先に利用者が消す」よう案内

  • PC3R:「ユーザーの自己責任で消去」
  • 経済産業省:「あらかじめ消去しておくことが望ましい」
  • Apple:「お客様の責任においてすべて消去」

売る(メルカリ)と宅配回収の1社の公式も、同じです(後の章)。
だから、出し先を決める前に消してかまいません。
ただし、記憶装置を自分で取り出して叩き壊すのは、
けがの危険があるので、やめてください(PC3R)。

初期化の前にしかできないこと(開けるか・鍵・メモ)

机の上の閉じたノートパソコンの左右に、罫線とチェック欄だけの白いメモ用紙が1枚ずつ置かれ、左にペン、右にスマートフォンがあり、「初期化の前と後で 確かめる所を分ける」という見出しを添えた生成イメージ
初期化の前と後で、確かめる所を分けるイメージです。

1回目(ステップ1〜2・目安:約1時間)です。

まず全体を1枚で:手放す前の確認表

この2列のあいだに、初期化が入ります。

初期化の前に(手放す前にしかできない)初期化の後、手放す前に(Webでできる)
写真・書類が、新しい方かOneDriveのWeb画面で開けるアカウントの端末一覧から、古いパソコンを「削除」
(ドライブが複数なら)Dなどの中身も、新しい方で開ける同じ画面で「リンク解除」
パスワード・メールが、新しい方で使える(ログインして試す)出し先を1つ決め、公式ページで条件を確かめる
BitLockerの回復キーの場所をメモ
パソコンの名前(デバイス名)をメモ。売るなら型番・メモリ・保存容量も
(心配なら)OneDriveの「このPCのリンクを解除」

全部にチェックが付き、初期化が終わったら、手放してよい目安です。
開けない物は、今のうちに新しい方へ移します。
名前・型番(モデル名)・メモリは、
「設定」→「システム」→「バージョン情報」で見られます(Microsoft)。

ファイルは1つずつ消さない(ほかの端末の分も消えることがある)

新旧のパソコンを、OneDriveで同期していることがあります。
同期は、同じファイルをパソコンとネット上でそろえる仕組みです。

Microsoftのよくある質問では、「オンラインのみ」のファイルを、
デバイスから消すと、すべてのデバイスのOneDriveから消えます。
古い方で消すと、新しい方からも消えることがあります。

新しい方か、Web画面(ブラウザで開くOneDrive.com)で開けたら、
古い方は、最後に初期化でまとめて消します。

心配なら、先にOneDriveの「このPCのリンクを解除」をします。
通知領域にあるOneDriveの雲のアイコンを選び、
「ヘルプと設定」→「設定」→「アカウント」タブを開き、
「この PC のリンクを解除」→「アカウントのリンク解除」です。
解除しても「データは失われません」(Microsoft)。
解除のあと、デスクトップが空に見えることがあります。
あわてず、新しい方かWeb画面で開けるかを確かめます。

BitLockerの回復キーの場所を確かめる

回復キーは、暗号化されたパソコンを開ける48桁の数字で、
初期化の途中で求められることがあります。
暗号化しているか分からなくても、場所だけ先に確かめます。
Microsoftアカウントに保存されていれば、別の端末で、
「aka.ms/myrecoverykey」を開いて確かめます。
印刷した紙や、USBメモリに保存していることもあります。
失くしたキーは、サポートでも出し直せません(Microsoft)。
見つからないときは、回復オプションでリセットするよう、
Microsoftは案内しています(ファイルはすべて消えます)。
だからこそ、先に新しい方で開けるかを確かめます。

1回目は、ここまでで十分です。

在宅ワークの練習や仕事のファイルの扱いは、こちら。

Windows:「すべて削除する」+「データのクリーニング」で初期化する

2回目(ステップ3〜5・目安:待ち時間込みで半日)です。

初期化の場所(公式の表記・2026年9月25日に確認)

  • Windows 11:「設定」→「システム」→「回復」を開き、
    「回復オプション」の「PC のリセット」→「すべて削除する」
  • Windows 10:「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を開き、
    「この PC を初期状態に戻す」の「開始する」→「すべて削除する」

次に、Windowsを入れ直す方法を聞かれます。
「クラウドからダウンロード」か「ローカル再インストール」です。
違いはMicrosoftの説明で。その次が、追加の設定の画面です。

始める前の3つ

  1. ノートは電源につなぐ(Microsoftのコラム)。
  2. 数時間かかることがある(同)。休日に始める。
  3. 途中で電源を切らない・再起動しない(失敗することがある)。
    画面が15分以上黒いままのこともあります(Microsoft)。

「リセット」を押す前に、画面で見る2つ

「リセット」を押すと、途中で取り消せません(コラム)。

  1. 「データのクリーニング」がオンか(オフなら「設定の変更」から)
  2. ドライブが複数なら、すべてのドライブを選んだか。
    コラムの画面例では、複数あるパソコンにだけ、
    「Windows ドライブからのみ」の項目が出て、
    「設定の変更」で、すべてのドライブに切り替えられます。

表示は版で違うことがあるので、お使いの画面で確かめてください。

終わったら、最初の設定画面は進めない

初期化が終わると、最初の設定の画面が出ます。
そこから先は、次に使う人の作業です。
進めずに電源を切ります。切り方が分からないときは、
パソコンの説明書やメーカーの案内を確かめてください。

初期化の後、手放す前に:Microsoftアカウントから外す

Microsoftの手順では、リセットの後、手放す前に、
アカウントから削除し、リンク解除します。
古い方ではなく、新しいパソコンかスマホのブラウザで行います。

  1. 「account.microsoft.com/devices」にサインイン
  2. メモした名前のパソコンの「詳細を表示する」→「その他のアクション」→「削除」
  3. 「このデバイスを削除する準備ができました」にチェックして「削除」
  4. 同じ画面で「リンク解除」

起動しない・初期化が終わらないときは(Macも同じ)

  • 自分で分解したり、壊したりしない。
  • パソコン販売店のよくある質問では、
    起動しなくてもデータが読み取れる場合がある、としています。
  • 故障して自分で消せないときは、メーカーに相談を(PC3R Q3-7)。
  • この場合、売る道は外します。

Mac:「すべてのコンテンツと設定を消去」

2回目(ステップ3〜4)です(Appleの手順・2026年9月25日に確認)。

  • 使えるのは、Appleシリコン搭載か、T2チップ搭載のMacで、
    macOS Monterey 12以降です。
  • macOS Ventura 13以降:「システム設定」の「一般」を開き、
    「転送またはリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」
  • 先に、Time Machineなどでバックアップします。
  • この消去で、「探す」と、
    アクティベーションロック(持ち主以外が使えない仕組み)が、
    オフになります(Apple)。
  • 終わったら設定アシスタントは進めず、電源ボタンを、
    電源が切れるまで押し続けます(Apple)。
  • この消去が使えない古いMacは、Appleの別の手順で。

売る?回収に出す?消したあとに、3つの質問で決める

3回目(ステップ6・目安:20分ほど)です。
ステップ7の時間は、出し先によります。

  1. 消す作業は、最後まで終わった?(いいえ→売る道は外し、「起動しない」の節へ)
  2. 出品の手間をかけてもいい?(はい→売る/いいえ→3へ)
  3. 回収なら、どれが出しやすい?(下の表から選ぶ)

質問2 出品の手間をかけてもいい?(はい→売る)

私は以前、パソコンを初期化してから、
メルカリに出品して手放したことがあります。
メルカリの公式ガイドにも、「必ず初期化し、
商品を購入したときの状態に戻してから出品してください」とあります。
ただ、この記事では、初期化で十分だったとは言い切りません。
初期化にも種類があり、公式の説明がそれぞれ違うからです(最初の表)。

売る道の手間は、写真・説明文・梱包・発送・やりとりです。
値段がつかないこともあります。

質問3 回収なら、どれが出しやすい?

まず、本体にPCリサイクルマークがあるかを見ます。
マーク付きなら、メーカー回収も新たな料金なしで、
郵便局の戸口集荷(家まで取りに来る)も選べます。

順位ではなく、比べ方の表です。

出し先こんな時にお金(公式の記載)出し方
売る(フリマ・買取)まだ動き、手間をかけてもよい売れれば収入(手数料・送料あり)写真・説明文・梱包・発送
メーカー回収PCリサイクルマークがあるマーク付きは新たな料金なし
マークなしは有料のことがある
(家庭用なら無料の場合も。メーカーに確認・経済産業省)
メーカーに申し込み、届いた伝票を貼って、戸口集荷か郵便局へ
Apple(Mac)Macを手放すマークの有無に関わらず無料Apple Storeか宅配
自治体の小型家電回収市区町村がパソコンを回収している市区町村による回収ボックスなど
国の認定事業者の宅配回収メーカーが違う何台か・周辺機器もまとめたい事業者の条件による箱に詰めて集荷

市区町村の回収は、ごみカレンダーなどで確認します。
家電量販店で回収していることもあります。
許可のない回収業者には渡しません(政府広報オンライン)。

宅配回収を選ぶ前に確かめたいこと(例:リネットジャパン)

一例として、リネットジャパン(認定番号 第24号)の条件です。
環境省の一覧には、全国が収集区域の認定事業者が、
ほかにも載っています(個人向けの宅配回収は各社で確認)。

宅配回収は、何台か・周辺機器もまとめたい人に合いそうです。
マーク付きの1台だけならメーカー回収、MacならAppleも、
新たな料金なしで出せます(上の表)。

申し込む前に読む5つ(公式・2026年9月25日に確認)

確かめること公式の記載(要旨)
① 無料になる条件本体を含む回収1回につき1箱が無料。2箱目からは有料
「キャンペーンについて」の見出しの下(申込み前に公式で確認)
② 箱の大きさと重さ3辺の合計140cm以内、20kg以内
③ 申し込んだ後キャンセル不可。箱数・支払い方法・住所も変更不可
④ データの消し方自分で消して送る。無料ソフトは申込み後に入手
無料ソフトは「Mac、一部のWindows、OSを含む全消去には非対応」
サポートなし・目安10時間ほど。有料の消去もある
⑤ 回収できない物・地域膨らんだ・壊れたバッテリーなど
離島は対象外の場合がある。家庭用のみ

申込み後はキャンセルできないので、
先に自分で消してから申し込むと、迷いにくくなります。
消し方がリネットジャパンの条件に合うかも、公式で確かめてください。

私はリネットジャパンを使っていません。
条件は、2026年9月25日時点の公式ページの記載によります。

参考に、広告(公式ページへのリンク)を置きます。

【PR】リネットジャパン

無料になる条件や対象地域は、申し込む前に公式ページで確認してください。

まとめ:手放す前の確認リストと、今日の一歩

確認リスト(上から順に)

  1. 自分で買った1台で、電源が入り、バッテリーも膨らんでいない
  2. 写真・書類・パスワード・メールを、新しい方で確かめた
  3. 回復キーの場所と、パソコンの名前をメモした(売るなら型番なども)
  4. クリーニングのオンとドライブの選び方を見て、初期化した(Macは消去)
  5. 最初の設定画面で止めて、電源を切った
  6. 初期化の後、アカウントから削除・リンク解除した(Windows)
  7. 出し先を1つ決め、公式ページで条件を確かめた

やらないこと

  • 古い方で、ファイルを1つずつ消す
  • 初期化の途中で、電源を切る
  • 記憶装置を自分で取り出して、壊す
  • 借りたパソコンを、自分で初期化・処分する

今日は、ステップ0だけで十分です。
自分で買った1台か、電源アダプターをつないで電源が入るか、
バッテリーが膨らんでいないかを、見てみてください。

新しい1台を買う前の確認は、こちら。

在宅ワーク準備の全体の順番は、こちら。

公式情報の確認日:2026年9月25日

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